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無痛分娩→促進剤→緊急帝王切開の出産記録とその後【体験談・必要だったもの】

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出産は無痛分娩にしたい!というのは随分前から考えていたことだったので、妊娠してからはすぐ近くの無痛に対応している病院で検診を受けることに決めました。

陣痛がきてから病院へ行って、無痛のための麻酔を入れてもらって、自然分娩…

と思い浮かべていたのですが、陣痛促進剤を使ってもなかなか生まれて来ず、想像もしていなかった緊急帝王切開で出産ということになってしまいました。

本当に急だったため、帝王切開の知識も心の準備も何もないままで、当初はかなりのショックを受けていましたが、退院する頃には落ち着いてきていました。

無痛分娩だと思って産前はあまり出産の心配をしておらず、思ってもいなかった陣痛促進剤や緊急帝王切開に驚いている間に子供が生まれて…という流れだったので、同じような誰かの参考になればと、自身の出産体験談と退院後あってよかったグッズ、急遽購入した物についてなどを記録しておきたいと思います。

入院1日目 陣痛が来てから無痛分娩の予定が…

当初は陣痛が来て、それから病院へ行って無痛分娩で出産予定でした。逆子でもないし、帝王切開じゃなくてよかったーなんてお気楽に当時は考えていました。

無痛分娩が主流の海外の国に住んでいたことや迷走神経反射で怖いことがあると倒れがちということもあり、無痛分娩ということは早くから決めていました。

初産婦だから多少遅れてくるんじゃないかなとは思っていたものの、出産予定日を超えてもなかなか陣痛は音沙汰なく、41週になった時点で陣痛が来ていなかったら、入院して陣痛促進剤からの無痛分娩ということになりました。

そんなこんなで陣痛を待ちつつそわそわしながら待っていると、入院前日の深夜に陣痛らしき気配が!!1時間ほど様子を見て、やっぱり痛かったので早速病院へ。

深夜に病院へ着いたものの、なかなか陣痛は強くならず…

病院からも一度家に帰ってはどうかと言われて迷っていたのですが、今更家に帰って不安な思いをしたくない!さっさと産みたい!という気持ちが強かったので、もう少し粘ることに。すると陣痛が少しついてきて入院OKと言ってもらえ、これ幸いと入院手続きを行いました。

後から思い返すとこの時は本陣痛ではなく、おそらく前駆陣痛だったのだと思います。

案の定、夜が明けてから陣痛は収まってしまい、歩いたり色々していましたがほとんど痛みはなくなってしまいました。ただその日は既に40週は超えており、もともとの入院日でもあったので、陣痛促進剤を使っていくことになりました。

促進剤の効果でまぁまぁ痛くなってきたところで麻酔を入れてもらい、のんびりと過ごしていました。無痛分娩のための硬膜外麻酔を入れる瞬間のみ怖かったのですが、入れてからは気分爽快でとてもリラックスして過ごせました。助産師さんも二人ほどついていてくださって、優しいしあまり痛みも感じないし無痛分娩最高〜!とわりとお気楽に過ごしていたのがフラグだったのかもしれません…

その後も子宮口の開きも全然ないまま、その日は全く子供が生まれる気配はなく夜になってしまいました。

その日の夜はご飯もしっかりと食べ、明日に向けて気合いを入れて病院で就寝となりました。

入院2日目 まさかの緊急帝王切開

2日目も朝から陣痛促進剤を入れていきます。子宮口の開きが前日までほとんどなく、この日の麻酔はある程度子宮口が開いてきてからと言われ、陣痛に我慢しつつお昼になります。

コロナ禍の出産だったこともあり立ち会いはもちろんNG、面会も不可で荷物は一度に全て持ってこなくてはいけませんでした。さらにその日は病院で分娩が重なり、昨日はたくさん側にいてくれた助産師さんたちもほとんど手が空いておらず…

時たま痛みに耐えかねて呼んだ時に来てくれるのみで、一人ぼっちでうんうん唸って陣痛の痛みに耐えるのはとても寂しく辛かったです…

さらにさらに、なかなか陣痛がつかないということで内診が数回あったのですが、麻酔なしの内診が激痛!!!いわゆる通称内診グリグリが痛いとはよく体験談で目にしていましたが、今までの人生の中で一番痛いんじゃないかというくらい痛くて辛かったです。なのにリラックスしてなんて言われて半泣きでした。お医者さんを鬼か!!と思うほど、まじで内診グリグリ痛かったです。。

お昼を越えた頃、子宮口がようやく4センチほど開いてきたとのことで、無痛のための麻酔の許可がおります!

ここでようやくリラックスすることができました。子宮口の開きもいいということで、お医者さんがある程度したら、人工破水してくれました。無痛なので内診も人工破膜も全く痛みがなく、のんびりおしゃべりしたりで過ごしていました。

しかし次のお医者さんの診察で、急に数人の先生がわらわらとやってきて確認し始めます。赤ちゃんは苦しそうだったりするわけでなく問題ないんだけど、なかなか降りてきていない、向きがおかしいとのこと。いわゆる回旋異常というらしいのですが、赤ちゃんが通常回って出てくる方向と逆の方に回ろうとしているのです。

このまま向きが変わらないといつまでも生まれて来ない、帝王切開の可能性も…と先生たちが話しています。そこで思いもよらぬ帝王切開の言葉に愕然。

四つん這いになったり姿勢を変えると赤ちゃんが向き戻るかもと言われて、体勢を変えたりして1時間ほど…でも正直この時点でこれは帝王切開になるなと思ってしまっていました。体勢を変えたくらいで赤ちゃんの向きが変わるとは到底思えなかったからです。

16時頃までに変わってなければそのとき考えましょうと言われ、16時の診察。やはり変わっておらず、赤ちゃんは全然降りてきていませんでした。やっぱりな…と思いつつ、先生からは「明日まで待ってもいいけど、おそらくあと何時間待ってもすぐ生まれてはこないと思います。そしてそれを待つ間に赤ちゃんが苦しくなってしまう可能性も出てくるでしょう。」ということを伝えられます。

赤ちゃんの命の危険性が出てくることと私の帝王切開、もちろん比べることなどできません。

すぐ帝王切開でお願いします。と伝えました。

自分で伝えつつも、帝王切開が確定したことに涙が止まらず号泣…ずっとついていてくれいていた助産師さんや担当してくれていた先生が慰めてくれました。

そして私が涙を流し悲しんでいるすきに、一気に周りがばたばたし始めます。

帝王切開いつ始めますか?と聞くと、30分後とのこと。

ええええええええ??!はやっ!!!!と思っている間も無く、次々と書類にサインを求められ、続々と麻酔科の先生や手術についてきてくれる助産師さん、お医者さんなどなどが挨拶に来て説明してくれます。そんな中心の準備は全くできておらず、しかも2日に渡る促進剤との戦いとショックのせいで、急激な疲れと眠気が来て目も開けられないほどになってしまった私。

サインは意識朦朧としながらして、返事も寝ぼけたまましていたような気がします。

寝たいけど眠らせてはもらえず、というか周りがバタバタしていて、あっという間にベッドで手術室へと運ばれていきます。

絶対嫌だなぁなんて他人事に思っていた帝王切開を自分がすることになるなんて…しかも家族の顔も見れずに…と思いつつも、思ってもいなかった30分以内という短い時間に自分の子に会えるというドキドキも始まり、よくわからない興奮状態だったと思います。

帝王切開では下半身の麻酔だけで、意識はしっかりあり、下半身だけ見えないように幕がはってあります。もし麻酔がちょっと切れてたらどうしよう、痛かったらどうしよう…と意識があるのにお腹を切り開くなんてことが泣きそうなほど怖かったのですが、麻酔の力はすごく手術が始まっても全く何も感じません。

眠かったこともあってぼーっとしているうちに赤ちゃんが出てきました。その時の周りの様子ははっきりと覚えているわけではないのですが、自分の子供が泣く声ははっきりと聞こえました。元気な男の子ですよーと言われ、本当に一瞬でしたが念願のカンガルーケアも行えました。胸に乗った赤ちゃんは小さくてとてもとても可愛かったです。まだ本当に小さいのにおっぱいを探している様子なのがこれまたとても可愛い。叶うならばもう一度あの時の自分の子供を見て抱きしめたいです。

そんな子供との感動の対面を行いつつ、私のお腹はまだ開いたまま…とてもシュールだなと後から思います。笑

この後赤ちゃんはどこかへ連れて行かれ、私はお腹を閉じる手術を開始。開くのは数分でこちらの方が時間がかかるようです。なんか焦げたような匂いがしたり、怖かったのですが、お腹を閉じること自体はすぐ終わったようです。

しかしこの後なかなか出血が止まらなくなってしまったようで、後から聞くとなんと2000ml(2リットル)ほども出血し、輸血するかギリギリの瀬戸際だったようです。弛緩出血といい、子宮の収縮がうまくいかないと起こることらしく、最悪の場合子宮摘出しなくてはならないという恐ろしい症状です。

思ったよりかかるなぁなんて思いつつ、手術は無事終了。後から上記のことを聞かされ、ちょっとびっくりしました。というのも手術後はとくに貧血などの自覚症状は感じられなかったからです。そして病室に戻りようやく家族に連絡。看護士さんが生まれてきたばかりの子供の写真を撮ってきてくれたのでその写真も送って、その日は就寝です。

といっても足には両方ポンプが付いていて、体は動かないし、点滴やら何やらが繋がっていて不自由なので快適とは言い難いですが、あまりの疲れに眠ってしまいました。

帝王切開後の回復

帝王切開後、血栓予防のためなんと次の日には歩かされます。

夜中は麻酔が切れたらどうしよう痛いかなということだけ不安で、痛み止めの座薬もお願いして万全の状態で挑みましたが、麻酔と痛み止めがかなり効いて、ほとんど痛みは感じませんでした。

私は17時頃出産しましたが、次の日の朝10時頃にはもう歩く練習が開始でした。とりあえず立ち上がれたら、点滴はつけたままその棒にすがってトイレに一人で行く練習、ここまで無事クリア!

これが終われば赤ちゃんと会える!!の一心で頑張りました。

お昼ご飯後には念願の赤ちゃんとの対面。

早速授乳も行います。

小さくて可愛くて、がんばってよかったなぁとしみじみ感じたのを思い出します。

このあと一週間の入院でしたが、痛み止めの薬をもらってしっかり飲んでいたおかげか、帝王切開の痛みにはあまり悩まずに退院することができました。

そんなこんなで体も精神的にもドタバタの出産記録でした。

帝王切開後あってよかった入院グッズ・退院後に必要なもの

帝王切開を急遽行うこととなり、あってよかったグッズと退院後に使って良かった傷跡テープなど実際に必要だったものをご紹介します。

帝王切開後にあってよかった入院グッズ

ペットボトル用ストローは病室内で頻繁に喉が乾くものの、帝王切開後は起き上がるのも一苦労。お腹に力をいれるのが怖く、気軽に起き上がることができないので、寝たまま飲めるこちらは必須のアイテムです。

授乳クッションは大きめのものを買っておくことをお勧めします。私は大きすぎるかなと思いつつも、抱き枕兼授乳クッションの大きいタイプを持って行ったのですが、術後はあまり力を入れられず抱っこするのも大変だったので、本当に助けられました。出産前は抱き枕として、生後3ヶ月頃までは授乳クッションを使って授乳していたので、かなり長くお世話になりました。個人的にはコスパは抜群のお助けグッズでした。

産褥ショーツはたまたま多めに持って行ってたのが功を奏しました。洗濯する余裕なんてないので、たいして高くもないし多めに持って行って使い捨てくらいの気持ちの方が楽だと思います。ないと色々と面倒なので、必ずいくつか用意しておいた方がいいものの1つです。

携帯充電コードは、普通の自宅で使うタイプだと短いこともあるので、長めのものがあると安心です。とくに帝王切開後はできるだけベッド上から動きたくないので、携帯充電器はすぐ手元まで伸びる長めのコードがあった方がいいと思います。

ふりかけは、病院食はなぜかおかず少なめで白いご飯が大量なので用意しておくと食事が楽しくなっていいと思います。私は通宝海苔というお店が出している鰹ふりかけ納豆ふりかけを持って行ったのですが、このふりかけはめっちゃ美味しくておすすめです。国産で化学調味料も無添加で、何よりパリパリでのりがとてもおいしい!真っ白なご飯もばくばく食べられるので、産後の回復のための食欲にも貢献してくれました。

帝王切開の退院後の傷跡に使ったもの

帝王切開の傷跡は1ヶ月ほどテープで止めていてもらったのですが、一ヶ月検診の頃そちらも外し、傷の上には何もなくなります。傷あと自体の痛みはないものの、そのまま放置するとケロイドになりやすかったりするようです。どちらにせよ帝王切開の傷そのままに服を着るのは怖すぎるので、病院で看護師さんに色々聞いた結果、傷跡テープのアトファインマイクロポアテープ、シリコンのレディケアという物を勧められました。

安さを選ぶなら数百円で手に入るマイクロポアテープです。こちらを細かく切って横の傷に向かって縦に貼るのが一番安く済み、経過もいいようです。難点は時間がかかることと面倒なこと。正直産後のバタバタ育児の中するのはかなり根気がいる気がします。

シリコンのレディケアはお値段少しするものの、何回も洗って貼りなおせるので最終的なコスパは良さそうです。使い勝手も良さそうですが、剥がしたり洗ったりが頻繁になりそうなのがネックで私は見送りました。

私が実際使用したのは、ニチバンのアトファイン傷あとケアテープです。使い方は5日に1度くらい張り替えるだけ。お風呂もそのまま入れるし、つけていても全く違和感がないことと、剥がしやすく痛くないことが気に入りました。大体半年はつけていますが、傷跡も今の所とても綺麗に治ってきており、ケロイドにもならずに済みました。

サイズはLサイズを購入しています。一箱に6枚入っているので、だいたい1ヶ月に一箱が目安です。マイクロポアも使ってみたのですが、一番手がかからず傷あとケアをするなら、アトファインが便利かなと思います。もしまた帝王切開をすることがあれば、同じものを購入するつもりです。

帝王切開でいらなかったもの

帝王切開になって逆にいらなくなったものは、円座クッションでした。わざわざ買ったけれど全く使わず。帝王切開ではない場合は必須アイテムだと思います。

まとめ

産む当日までは自分には関係ないと思っていた帝王切開。

実際は私のように緊急で帝王切開に切り替わる方も結構多いようです。

大変だったけど終わってみると、こんな可愛い子供に無事会えたんだからいいかと思えるようになってきます。そして育児の忙しさにあっという間に出産のことは遠い昔のように感じてきます。

ただ事前に帝王切開についてもう少し知識があれば、精神的ショックも和らげられたんじゃないかと思います。私は病院にあった「ママのための帝王切開の本―産前・産後のすべてがわかる安心ガイド」という帝王切開についての本を入院中に読み、少し心を落ち着かせて自分の出産について考えられるようになりました。

急に帝王切開になって心が落ち着かない方や、予定帝王切開が決まっている方にもおすすめの、帝王切開についてとても優しく親切に書かれている本です。精神的にも助けてくれるようなアドバイスも多いので、帝王切開が不安な方はちょっと目を通して見ることをおすすめします。