10月になり秋も深まってきました。こんな時は夜になると、ふと物寂しく感じることがあります。
虫の音と風の音を遠くで聞きながら、ひっそりとした部屋で音楽を聴くのは格別です。とくになんとなく寝付けない時、激しい音楽ではなく、ちょっと切なくなるような音楽を聴きたくなります。
思い悩んでいる時。夜寝れない時。暗い部屋で静かに1人で過ごしたい時にぴったりな邦楽をご紹介します。
キリンジ 「エイリアンズ」
2017年のLINEのCMで一躍リバイバルを果たした、キリンジの超名曲「エイリアンズ」です。ちなみに私もこの時まで彼らを知らなかったのですが、一気にはまりアルバムを全て大人買いしました。
隠れた名曲なので、実は数多くの人がカバーもしています。
夜静かに聴きたい曲、個人的ナンバーワンです。
この曲は兄弟ユニットであるキリンジの、弟のほうが作詞作曲しています。
キリンジ 「Drifter」
「エイリアンズ」より、切なさが倍増した感じがあります。
人形の家には 人間は住めない〜から始まる歌詞は、非常に独特で、一度で理解できる音楽ではありません。何度も聴いているうちに、自分なりの解釈ができてきたりするのもいいかもしれません。
この曲はエイリアンズとは異なり、兄のほうが作詞作曲しています。曲の雰囲気もかなり変わってきますよね。どっちも素敵です。キリンジは兄と弟それぞれが作曲作詞を行うので、2人の違いを聴くのも楽しかったりします。
青葉市子 「いきのこり●ぼくら」
青葉市子の「いきのこり●ぼくら」。ギターと歌声だけのシンプルな曲調。
夜にぴったりの雰囲気を持つ曲です。声の質と曲の静けさからそう感じるのかもしれません。
語りかけるように歌うので、歌詞も合間って1つの物語を語りかけられているような気分になれます。
切なく、メロウな夜に合う音楽です。
まだあまり有名ではないので、ぜひ一度は聴いてみて欲しいおすすめの歌手です。
DAOKO 「水星」
米津玄師とのコラボ曲「打ち上げ花火」で一躍有名になったDAOKOの初期の作品です。
イントロから、アーバンミュージックぽい雰囲気に浸れます。あまり激しくないラップ部分とサビのメロディーの組み合わせがちょっと新鮮でいいです。
夜、都会、切ないというキーワードですぐこの曲が浮かびました。
コトリンゴ 「漂う感情」
『この世界の片隅に』のテーマ曲として歌った「悲しくてやりきれない」で一躍有名になった、コトリンゴの「漂う感情」です。
ピアノの伴奏と歌声から静かに始まる一曲。全体的にゆったりとして、平和的な音楽です。
ちょっと切なくなるような一瞬があり、でもその気持ちも掬い上げてくれるような温かさに満ちています。
寝る前に聴いたら、穏やかな気持ちで眠りにつけそうな曲、個人的第一位です!
大橋トリオ 「赤い傘」
こちらは大橋トリオの「赤い傘」。NHKの人気番組「植物男子ベランダー」のエンディングで使われています。ぜひ歌詞を見てほしいのですが、眠れない夜にはぴったりの曲です。静かな雰囲気で、ちょっと切なく、でも同時に希望を感じられるような音楽です。
温かいのに寂しい。でもきっと大丈夫だ。と応援されているような気持ちになります。
なんとなくネガティブになりがちな夜には、気分を少しだけ上向きにしてくれるこんな音楽を聴いて過ごすと、あっという間に寝落ちします。
moumoon 「moonlight」
今までとはまた少し系統が代わり、アップテンポな音楽です。moumoonから「moonlight」です。アーティスト名も曲名も月が入っているので、まさに夜の音楽!
ちょっと恋愛色が強めですが、音楽として聴いていても、心地よく、気軽に聴くことができます。以前ラジオで聴いてから好きになった、moumoon。ついついリピートして聴いてしまう、中毒性があります。
夜風に揺られながら、聴いていたい一曲です。
くるり 「ハイウェイ」
映画『ジョゼと虎と魚たち』のテーマ曲として、世に出された、くるりの「ハイウェイ」です。曲調は淡々としていて、あまり激しく変化はしません。だけどなぜか心に響くんですよね。
青年が、今ここから抜け出して、もっと大きいことをしてやろうと、そういう歌詞なのですが、なんかこれを聴いていると、青春時代を思い出すというか、もう戻ってこない時について考えさせられます。色々悩んで、色々と試して、そんな昔を思い出す大人にとくに刺さる音楽だと思います。
夜1人で聴いていると、まさにそんなセンチメンタルな気分に浸ることができます。
BUMP OF CHIKEN 「beautiful glider」
みんな大好き、BUMP OF CHICKENから「beautiful glider」です。
このタイトル、ビューティフル・グライダーを見ても曲のイメージは全くつかないかもしれません。バンプの中でもとくに有名な曲というわけでもないのですが、無性にこれは夜に聴きたくなります。
歌詞は本当にいいので、一度調べて見て欲しいです。
1人で悩んで悶々としていた時の夜、この曲に何度も励まされました。
誰に何を言われたって、もう君がたくさん悩んだのはわかっているんだ。君は君自身で選んで進んだ道を進めばいい。とそんな風に応援してくれているように感じていました。(※勝手な解釈です)
人によって感じることがきっと変わってくるであろう、じっくり夜に聴きたい一曲です。
チャットモンチー 「染まるよ」
切ない気持ちに浸りたい夜には、これ。必ず聴きます。
チャットモンチーより、「染まるよ」です。
失恋ソングでもあるのですが、決して後悔などだけではありません。
この曲を聴くと、歌詞通りに蛍光灯に照らされている夜道をついふらりと歩きたくなります。どうしようもないやるせなさと、切なさが曲中には煙のように漂います。
最後には、朝焼けに染まるというのは、真っ黒い夜のような感情から抜け出せたことを暗示しているように感じます。
他に紹介した曲より、ちょっと激し目ですが、夜に切なく聴きたいなら外せないおすすめの一曲です。
まとめ
眠れない静かな夜に1人で聞きたいおすすめの10曲は、いかがでしたか?
どの曲も、切なさとメロウな雰囲気満載の音楽となっています。
この記事を読んで、1曲でもいいなぁと思える曲があれば嬉しいです。
それでは良い夜をお過ごしください。