こんにちは!ナマコです。
皆さんミレービスケットってご存知ですか?
十円玉サイズの小さなビスケットで、甘さと少しの塩味がアクセントのお菓子です。小袋のデザインが変わっていて、かなり謎なお菓子に見えますが、味はいたって普通でおいしいです。
私は今回初めて知ったのですが、どうやら高知では有名なお菓子だそう。
かなりパンチのあるシュールな小袋のデザインとは裏腹に、素朴でついつい手が伸びてしまうお菓子のギャップが面白いので、一体これはなんなのか実態が気になり、調べてみることに。
ミレービスケットとは?
ミレービスケットは、明治製菓が開発したお菓子です。その後、名古屋にある三ツ矢製菓がミレーミスケットの生地を生産することに。この生産された生地が、いくつかの会社で加工されて発売しています。
その中で1番販売数が多くて有名なのが、高知県の野村煎豆加工店です。
もともと豆類の加工販売店を行う野村商店が、豆を揚げている油をミレービスケットでも使うようになり、特徴的な味になっているのだとか。
ミレーちゃん
このお菓子でとくに気になるのがこのパッケージ。
青いTシャツにスカートを履いた女の子が頭にみかんをつけているのだと、最初は思っていました。しかしこれ、よくよく見ていたら、みかんじゃなくてビスケットでした。そりゃみかんのわけないなと納得。
この女の子の名前は「ミレーちゃん」。ミレービスケットの多くの商品で、マスコットキャラとして載せられています。
なんとこのミレーちゃんは、高知県出身のアンパンマンの作者、やなせたかしさんが手がけたキャラクターです。通りでなんか目が離せないというか、妙に気になる見た目をしています。じーっと見ているとだんだん可愛く見えてきます。
謎のパッケージ
今回私の食べたのはミニサイズのものです。
袋下には、まるで暗示をかけるかのように、ミレーミレーミレーミレーミレーと書かれています。上部には健康・安心・変わらぬ味。何より気になるのは、昭和30年代はバラ売り、1枚50銭でした。という赤文字。なぜか赤文字。
なんとミレービスケット、昭和30年代から、もう90年も売っている商品なのです!すごい!90年前の子供もこのお菓子を食べていたのでしょうか…
パッケージの写真はミレービスケット。リッツを小さくしたような見た目です。
初めはちょっと驚いたパッケージですが、だんだん見ているうちにおいしそうで早く食べたくなってきます。一体どんな味なのか?!
ミレービスケットを実際食べてみます!
まずはこの小袋を開封。わかりやすいように、お皿に並べてみました。
一袋に13枚入っています。
味はリッツのようなクラッカーを想像していたのですが、全然違いました!
まず、結構硬いです。そして、ミニサイズだけど、歯ごたえがあるせいか厚みがあるように感じます。
味はなんというか、揚げパンを彷彿とさせるような、まさにビスケットを揚げた味です。
ちょっと今まで食べたことのない系統のお菓子かもしれません。
ほのかな甘さに塩っけが効いていて、なおかつ油っぽいのが逆においしい。手が止まらなくなる系のお菓子です。
半分に割ってみるとこんな感じです。
結構ぎっしりつまって固そうなのが、わかるでしょうか?
ちょっと乾パンに近い感じの硬さです。でもおいしい。
いろんな種類のミレービスケット
今回は友達からのお土産なので、このお菓子の全体像を知らなかったのですが、これはもともと「4連ミレービスケット」という商品の1つ。
4連の他の袋の文字をよーく読んでみると、こんなことが書いてあります。
フランスで「ミレー」と言えば…落ち穂拾い
高知で「ミレー」と言えば…野村のミレービスケット。
ミレーの「落ち穂拾い」は、こちら。パリのオルセー美術館所蔵。ミレーは19世紀フランスの有名な画家の一人です。そのとくに有名な作品の1つ。
高知のミレーと言えば、ミレービスケット。ということは、高知でこのお菓子はそれほどまでに知名度があるということ。なんかとてもすごいお菓子に見えてきます。
同じ味で、なぜか現代風のデザインになったミレービスケットも発見。チャック付きで利便性も高まっています。はちみつバター味はかなりおいしそう!!他にも瀬戸内レモン味やコーヒー味などもありました。
1番驚いた商品がこれ。非常食ミレービスケット!!
製造から五年の長期保存が可能で、災害大国日本では必須アイテムの非常食を用意しているという素晴らしさ。我が家には非常食が全くないので、本気でこれはちょっと買っておこうかと思います。
まとめ
ミレービスケット。はじめにもらった時は、これはいったいなんなのか…とパッケージに戸惑いましたが、思わぬおいしさです。さらに種類の多さと伝統の長さ(90年)に驚き。
とりあえず非常食用の購入と、次はとくに気になるはちみつバターを食べてみたいと思います。気になる方はぜひお試しください!